赤石岳から荒川岳2007年09月05日 10:05

赤石岳
夏山登山で赤石岳、荒川岳に行ってきた。

8月9日(木)
22:30出発。伊勢湾岸~東名静岡IC~井川~畑薙Pに28:30着。

畑薙Pまでの曲がりくねった道はとてつもなく長く感じた。

8月10日(金)
7:40畑薙P~道路崩落による仮設歩道~8:00畑薙ダムにて東海フォレストのシャトルバス(車両不足によりワゴン車)乗車~悪路を1時間で堪島着。

9:20堪島~15:30赤石小屋。

台風4号の影響で道路が落ちたため、畑薙Pまでシャトルバスが来れなくなり、畑薙ダムまで徒歩。

堪島までのバスは、崩落地から先が孤島となったため台数不足となり、ワゴン車に乗せられた。道路はとんでもないデコボコ。

赤石小屋までの行程については特に見るべきものなし。ひたすら森の中を登るのみ。
小屋は比較的空いていた。

8月11日(土)
5:30赤石小屋~9:25赤石岳~10:25小赤石岳~12:00荒川小屋~15:10荒川中岳~16:40荒川東岳(悪沢岳)~17:10丸山~18:00千枚岳~18:30千枚小屋。

赤石岳へ向かう途中で、抜きつ抜かれつするうちに2人の登山者と知り合う。1人は年配の(60過ぎか)おじいさんで赤石岳避難小屋にラーメンを食べに来たという。残念ながら、小屋に着いてみると管理人が外出中との表示があり、帰るまで待って食べると言ってたけど、どうなったかな?

1人は壮年の(50過ぎか)おじさんで、避難小屋で子供にポッキーをいただいた。先に行かれたが、千枚小屋で再会。

荒川小屋でカレーとスイカを食べる。中岳への途中、花畑がすばらしかった。

中岳避難小屋を通過する時に、管理人らしき人に、どこまで行くのかと声をかけられる。千枚小屋と言うと、難しい(あきれた)顔をされ、ここでゆっくりせずに急いだほうがいいと言われ、少し焦るが、なんとか暗くなる前に小屋に到着。夕焼けの富士山が美しかった。

千枚岳から下る途中で、小熊を見る。(子供はサルも見たらしい。)
小屋は混んでいたため、別館に。ここも混んでいて、さらにイビキが凄まじかった。

8月12日(日)
6:10千枚小屋~11:00堪島~12:00シャトルバスにて畑薙ダムへ~13:20畑薙P。

赤石温泉「白樺荘」に浸かり帰路。東名高速の渋滞にかかり22:30帰着。

千枚小屋から堪島への下りは、初日の登りと同じくらい見るべきものなし。ひたすら下るのみ。

シャトルバス(行きと同じワゴンであった)で畑薙ダムへ向かう途中、助手席に乗ったので運転手に、疑問をぶつけてみた。

「道路を舗装することは考えないのか。パンクもするだろうし。」※

「舗装すると落石で陥没した際に工事が難しく通行できなくなる。また、崩落した際の手っ取り早い復旧工事は山側を削り取って道路を造ることだが、舗装するとかえってそれがやり難い。」

とのことであった。なるほど。
(※このあたり一帯は東海パルプの社有林で、管理しているのが東海フォレスト。道路は静岡市のものだが、事実上、東海フォレストが独占的に使用している。)

ダムまでもう少しというところで、運転手が車を停め、「タイヤの様子がおかしいので調べます。」

だから、言わんこっちゃない。
幸い、事なきを得たようですぐに運転再開し、ほどなくダムに着く。
早くつきましたねと言ったら、にやっと笑った。そりゃ、あれだけ飛ばせばね。

白樺荘は、ひなびたという言葉がぴったり当て嵌まる(それ以外に形容する言葉が思い浮かばない)温泉であった。湯船で時計に水が入って壊れた。山小屋でアラームをセットした際、ボタンがとれていたようだ。

東名高速は、事故(翌日のニュースで知ったが、酷い事故だったようだ。)とお盆の影響で、岡崎~豊田が3時間かかった。

今回の登山は、2日目に比重がかかった(13時間の行程)が、3千メートル級の縦走(赤石岳3,120m、小赤石岳3,081m、中岳3,083m、悪沢岳3,141m、丸山3,032m、千枚岳2,879m)は圧巻であった。(なお、悪沢岳が標高6位、赤石岳が7位)
初日と3日目の行程を思うと、南アルプス南部の奥深さが実感できた。