2度目の八ヶ岳はオーレン小屋を拠点に天狗岳と硫黄岳、横岳へ2012年08月20日 14:40

8月18日(土)、19日(日) 曇り時々晴れ、霧および雷雨

17日(金) 22時半出発。恵那峡SA、諏訪湖SAで休憩。諏訪ICを出てすぐ道に迷い、2つのコンビニで聞いて軌道修正。桜平への山道は事前に調べてはいたが予想を超える悪路。凸凹で車体の損傷とパンクを恐れてスピードを落とすと、今度は坂道で砂利に足をとられてスタックしたりで、駐車場に着いたときは4時半を回っていた。幸い対向車は来ず、すれ違い不能な山道を退避エリアまでバックしたりせずには済んだが。

18日(土)
1時間半ほど仮眠をとり、荷物の準備と食事して7時半にスタート。時折、薄日が差すが概ね曇り。夏沢鉱泉で休憩。9時半、オーレン小屋に着。
受付と休憩後、10時に天狗岳へ向かう。森の中を歩きながら、シラビソの間から見上げると、雲間に僅かに青空が見え隠れする。
箕冠山から一旦下って根石岳へ登る間が一番天気が良かった。行く手に東天狗、西天狗岳がくっきり見える。が、根石岳のあたりから霧が深くなり、12時前に東天狗岳の頂上に着く頃には雷も鳴り出す。
目標の西天狗岳は雲に覆われている。午後をまわり天気は回復の兆しが見えず落雷の危険もあり、雨が降り出す前に降りることにする。
結果的には、正解だった。途中で何度か雷の音が聞こえる。13時半に小屋に着いた直後に雨が降り出す。その後は激しい雨が打ち付け、時折、雷鳴がとどろいた。
ただ、帰りに根石岳で写真を撮った際にバランスを崩して岩に右ひざをしこたま打ちつけた。足を曲げるたびに痛みを感じながらの辛い下山であった。

当初の宿泊予定は13日であったが、週間天気予報で14日に変更した。その出発当日に天候の悪化から再度変更して18日の宿泊にしたのだが、不安定な天気が続く時期にあたってしまった。予約変更時、18日はオーレン小屋のネパール祭りが開催されるため、個室がとれないとのことであったが、当日キャンセルが出たのか個室が確保できた。おかげで持て余した時間もゆっくり休めて良かった。ヒノキ風呂は石鹸、シャンプーは使えなかったが汗を流してサッパリした。
さて、ネパール祭りは、夕飯の桜鍋にカレーとナンなどのネパール料理が追加され、チャイを飲みながら民族楽器の演奏を聴く(踊る)という楽しいものであった。

19日(日)
5時半に起きて朝食&コーヒー後、7時に夏沢峠に向けて出発。雲はあるが晴れて、昨日と違って大きく崩れることはないような気がする。痛めた右ひざは小屋の階段の上り下りはきつかったが、一夜明けて、登り道はまず影響ない。ところが、下りになると足を曲げるたびに痛みが走る。今回ほど杖に助けられたこともなかった。ほとんど松葉杖のような感じだったが。
夏沢峠には7時半着。ここから15人程の学生グループと抜きつ抜かれつしながら硫黄岳へ登る。勾配がきついため重い荷物を背負った彼らもきつそうだ。途中、野鳥が木の実を啄ばんでいるのを見かける。硫黄岳山頂には8時半に到着。
この先、時間と天候次第でルートを選択するつもりだったが、とりあえず、高山植物が豊富な硫黄岳山荘方面へ向かってみることに。山荘前で休憩後、横岳を目指すことに決め登り始めると、ポツポツ雨粒を感じるようになる。少し不安になったが部分的に青空が見えるのと昼までには時間があることから問題ないと考え前進。結局はごく弱い霧雨程度で済んだ。山頂目前の鎖場と鉄梯子は結構スリリングだった。10時半に登頂。ここが今回の八ヶ岳登山の最高地点2,829m。
折り返して硫黄岳山荘で昼食後、硫黄岳から赤岩の頭を経由してオーレン小屋に戻る。預けた着替え等の荷物を詰めて下山。桜平に15時着。
駐車場は通路まであふれている。先日のスタック箇所はかなり抉れていたが、勢いつけて乗り越える。悪路を用心して返すが、幸い対向車には出会わなかった。
縄文の湯で温泉につかって休憩。復路は中央道の恵那あたりでの渋滞を駒ケ岳SAで長めに休んで回避。22時半に帰宅。

オーレン小屋だけでなく硫黄岳山荘も水洗トイレだった。(おまけに硫黄岳山荘はシャワートイレ)八ヶ岳は全体に山荘の設備(個室、食事、トイレ、風呂等)が充実しているようだ。